2014-02-09

いぬは雪の中を駆け回る〜犬の体温調節のふしぎ

最近、寒くなったせいかお布団に入りたがるお犬様ライチ。

ときには、トイレに行ったあとにベッドに戻ってきて、「お布団に入れてください!いれてください!」と、お布団を前足で剥ごうと奮闘することもあります。うるさい。私、眠いんですけど。

家にいる間は、床暖房のうえのカーペットでトグロを巻いたり、おなかをだしたり、暖かさを満喫。こんなことで野生に還れるんだろうか(とくにその予定はないけれど)と首を傾げてしまいます。

さて、昨日は45年ぶりの大雪となった関東地方。
我が家のまわりも雪で覆われ、家から眺めているぶんにはとてもキレイ。「大変だ!たいへんだ!!」と盛り上がるテレビをよそに、少しだけうきうきしちゃう私です。

めったにない積雪!こんなときは、「ライチはよろこび庭をかけまわるか?を確認しよう!」プランを実施しなければ!

ということで私は完全防寒で、いざお外へ。

寒そう!!でも気合いを入れて外に出るぞ〜と鼻息を荒げた私と違い、ライチは「なんかいつもとちがうかんじ?」という表情ながら、寒さへの反応は低い。雪の上におろした後は、肉球への異なる感触のせいか、はじめこそ戸惑いを見せていたものの、「なんか、この白いのおもしろい!おもしろい!」というかんじでピョンピョンと飛び回っていました。しっかりマーキングもしちゃって、いつもと全然変わらない。

寒くないんですか?冷たくないんですか?いや逆に、家では暑くないんですか?

すごく不思議なので、犬の体温調節について調べてみました。参考になったのは、dog actuallyの「犬の体温調節」という記事です。

恒温動物である犬の体の温度調整は、脊髄と全身の皮膚上に張り巡らされたサーモセンサーによって外気温が感知されることから始まる。感知された温度は脳の視床下部に伝わり、そこから体の中心温度の調節指示が出される。体に必要な熱を作り出す中心は脳と代謝の活発な内臓で、これらによって安静時の体の熱の約70%が作られている。
体の中心で作られた熱は、中心から末梢へ、そして空気中へと移行し、周辺の気温と体温の差が大きければ大きいほど、体から放射され失われる熱量は大きくなる。長短の差こそあれ、犬の体は全身毛で覆われている分、裸の人間よりも保温が効いているといえるだろう。また、犬の体の前足の間や腰周り(後ろ足の間含む)など体毛が少ない部分はサーマル・ウィンドウ(thermal window)と呼ばれ、犬は体を丸めたり伸ばしたり体位を変えてこの部分を開閉し、熱放射の調節を行う。逆に外気温が高い夏場などには、視床下部からの指令によりこのサーマル・ウィンドウへの血流が促進され、体の熱を放射させて体温を下げる。
なるほど。ライチの体の中でも、外部環境に適応するために複雑なことが行われているんですね。

さらに記事によると「サーマル・ウィンドウである股の間や腰周りは、脂肪がつき易い部分」であり、「気温が下がり始める秋口から動物は食欲が増し、体脂肪を付けて冬の寒さに備える」とありました。そういえばライチも、寒くなったなと思うころから、食欲が増してきていたな〜。

そんなこんなで、いろいろ体温調節ができるワンコたち。私などはすぐに、「おおお、こんなに寒いから、お散歩も行きたくないよね?」と決めつけてさぼってしまったりするのですが、私とライチの身体の構造は異なるもの・・・。楽しくお外で遊びたいと思います。

しかし、そうはいっても、温度差は身体に良いものではない模様。dogfame.comにの「冬に注意したいこと」にはこんな記述がありました。
冬でも外に出ることは大切とは言え、温かい部屋から急に寒い外に出ると心臓に負担がかかります。また急激な温度変化を何度も繰り返すと体の抵抗力も落ちてきます。急に外の冷たい吸気を吸うと咳き込んだりしてしまい、呼吸器が炎症を起こし、肺炎や気管支炎、咽頭炎などの呼吸器系の病気にかかりやすくなります。
体温調節はできるけど、急激な温度変化にさらさないように気をつけなくちゃいけませんね。

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