2010-07-12

パタリロ!がお好き

私は、マンガとかコミックなどは殆ど読みません。嫌いなわけではなく、そのほかのことに時間を使うことが多いというだけなのですが、量としては1年に両手で余るくらいの冊数しか読んでいないと思います。再読を含めてもそのくらい。


そんな私ですが、なぜかパタリロ!が好き。


昔は「なんじゃこのへんなヤツは」と思っていたのですが、じわじわと私の心を捉えていったのでしょうか。なんか今、かなりものすごく好きかも。


とはいえ、我が家にあるのはBook Offで購入した2冊のみなのですが。


人が何かを好きになるって、わからないもんだなぁと思います。有名な作品ですので、もちろん名前は知っていましたし、読んだこともありましたが、面白いぞ・好きだぞと思って読んだのはちょど10年くらい前に遡っちゃいます。あれは夏だった。


その頃私は、ボストンから戻ってきて、就職活動していたものの思うようにいかず、やることはたいしてないから家にいるものの冷房代がもったいと思ってよく図書館に行っていました。せこい。「働いていないのだから、せめてしっかり本でも読もう」とか考えていて、金融関係、法律、ファッション、デザイン、美術、書籍から雑誌に至るまでいろいろな種類の本を読み漁っていたわけです。そのうちの一冊が「パタリロ!」。


図書館なので連続ものは避けていたのであんまり選択肢がなかったのかもしれません。


将来について考えると不安になってしまう、そんな時期の私にピッタリの空気感だったんだと思います。ギャグ、でも底抜けに明るいわけではなく、読みやすいわけでもなく、よくわかんないけどなんか良かった。そんなカンジ。読み返す頻度は高くないものの、なんだかなぁと思ったときにふと読んでしまいます。


パタリロねぇ・・・と思いつつ、マンガを読まない私が継続的に開くマンガ。
好きなんだろうな、と遠い目になってしまいます。不思議。

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