"No More Woof"という発明品です。「もうワンはいらない」といったところでしょうか。ワンコの考え(脳波)をコンピューター技術で人間の言葉に変換し、スピーカーから「ワンコの声」が聞こえてくるという機械です(まだまだ研究途中ですよ〜)
ワンコの頭にガジェットをつけます。ライチの場合は、ここが最もハードルの高いところかも。
http://www.nomorewoof.com/ |
声は8パターンから選択できるようです。 |
EEG-sensoring(脳波計測)、マイクロコンピュータおよびBCIソフトウェアの最新研究をもとにつくられているそう。特定の、「疲れた」と感じたときの脳の電気シグナルを解析した結果はこんなカンジ↓。
そのくらいは脳波関係なくわかりそう |
「疲れた」「あのひと、誰?気になる〜」「うれしー」などは、すごく簡単に脳パターンをとらえられるそうです。そのくらいも脳波関係なくわかりそうだが。
犬の脳波は人間のほどには複雑ではなので、怒る、興味をもつ、疲れたなどは比較的簡単に区別しやすいそうです。実際には、犬の考えというより"mental states(心の状態)"を翻訳しているようではありますが、それでも大変興味深い研究ではあります。
http://www.nomorewoof.com/ |
脳波を計ってそれを人間の言葉にする、という考えは魅力的ですが、かなり無理がありますよね。同じコンテクストの中で生きているわけではない犬の心を、人間側の言語体系に取り込んで表現しようというのですから、表しきれないところも少なくはないでしょう。人間同士でもノンバーバルコミュニケーションの重要性が取りざたされるくらいですから、厳しいよな〜。
とはいえ。
犬の脳波についての研究は、人間の脳ほどにはすすんでいなかったといいますから、それが進むのは素晴らしいことだと思います。こうした研究の結果を人間の言葉にしてしゃべらせる、という発想も、マーケティング的には素晴らしい。論文を出されてお金ください、といわれるより分かりやすいですから。
すでにクラウドファンディング(indiegogo)を通じて資金集めには成功しているようです。さらにがんばって、良い研究を発表してほしいものです。