2014-03-02

顎関節症だった私のその後(2) - いかにして痛みから抜け出すことができたのか

Fight Dentist Fangs MMA Mouthguard

マウスピース。

あのボクシングの人がやっているアレを私が?

そんなわけはなく、実際には「ナイトガード」という透明のジェルっぽいものを私の上歯形に合わせて固め、そこに「変な噛み締め癖がついているところ」に詰め物を入れて調整したマウスピースライクのものを作ってもらいます。実際に使っていたものの写真を載せるのはアレなんで、似たようなかんじ写真を載せておきます↓。記録をみたら、ナイトガードをピックアップしたときに支払った金額は再診料など込みで6,770円でした。

こんなかんじのものに調整を加える
www.ikushimadental.com

ちなみに前夜に眠れない夜を過ごした私は、その時間をつかって顎関節症治療についてのいくつかの知識を得ていました。その中には「顎関節症は噛み合わせが原因ではない」とか「マウスピースでは治らない」なんていうのもありましたね・・・。ですから、「ナイトガードねぇ、それって本当に効くですの?」という気持ちもありましたが、歯医者さん(一般が)こわいのでそんなことを口にすることナイトガード治療にすすみました。

基本的には寝るときにナイトガードを装着して就寝、もし着けたままのほうが痛みがないようであれば日中も積極的に使って良いということです。「こんなもんつけて寝られるんかい?」と疑問でしたが、普通に眠れました。痛みが緩和するかどうかはよくわからなかったので、日中は装着せずにいました。

このナイトガードのせいか、それとも日々「ポカーン顔」をつくる努力の成果かはわかりませんが、その後は順調に痛みが引いていきました。

ちなみにこの「上下の歯を離す」という治療法を提唱していらっしゃるのが東京医科歯科大学の顎関節治療部(リーダーは木野孔司准教授)です。詳しくは次世代の顎関節症治療を考える会のページへGo! 上下の歯の接触という癖(Tooth Contacting Habit (TCH))について記載があります。要約するとこんなかんじ↓。


  • 人間の上下の歯の接触は1日20分以下。
  • しかし、何もしていないときでも上下の歯を接触させている人がいる。
  • 上下の歯を接触させるだけで口を閉じる筋肉が働いてしまう。
  • このために筋肉が疲労し、痛みを感じやすくなる。


さらに詳しい説明や自分でできるトレーニングは、木下准教授の書籍に詳しく書いてありますよ。私も買いました。


さて、私の症状はどうなったのか?ナイトガードの装着をはじめてから1ヶ月がすぎたころに、唐突に「キーン」と痛むようになってしまいました。慌てて歯科医に飛び込んだのですが、原因は特定できず。おそらく緊張が原因ではないかということで、顔のマッサージを施してもらったら少しだけ緩和。

「ね。ぼくマッサージうまいでしょ?」と、なぜだか自慢げな歯科医の先生は、「だったら、この機械を使ってみようか♡」と、えらく古い機械を取り出してきました。イメージは↓こんなかんじが近いけれど、実際には「カエルの実験」のニオイがプンプンする代物でした。それを、顔に。

顔に装着して、ピクゥ、ピクゥと30分。
誰もいない部屋で、ひとりでピクピク30分。

低周波治療器 HV-F1200 3Dエレパルス プロ

そうした治療の数々が功を奏したようで、その後は痛みも気にならなくなり、日々の「ポカーン」努力も続けて、冬を迎えるころにはナイトガードも卒業できました。

まとめてみますと、私が痛みにオサラバできたのは、「よい歯科医のサポートがあったこと」「上下の歯を離しておくこと」に負うところが大きかったと感じます。特に、歯科医の先生は(若干、ユニークではあったものの)雑な治療をする方ではなく、安心してお任せすることができました。本当に感謝しています。

ところで、なぜかこの歯科医院、院長先生以外の他のお医者さんも、歯科助手さんも、受付の方も、すべて若い女性(美人)。歯医者さんの世界ってこんなカンジなんですかね・・・。

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