dezeen "Shigeru Ban wins Pritzker Prize 2014" |
ものすごく建築が好きだ!というわけではないのですが、昨年の伊東豊雄氏が受賞に続き、日本人の連続受賞ということで喜ばしく誇らしく思った次第です。
建築のプリツカー賞に坂茂氏―「紙の住宅」で災害支援
プリツカー賞は、とはこんなに権威がある!という説明がWikiに載っていたので、これを転載します。
プリツカー賞 (The Pritzker Architecture Prize) とは、アメリカのホテルチェーンハイアットホテルアンドリゾーツのオーナーであるプリツカー一族が運営するハイアット財団 (The Hyatt Foundation) から建築家に対して授与される賞である。
1979年にアメリカ人実業家のジェイ・プリツカーによって設立された。原則として一年に一人の建築家を表彰している。副賞として10万ドルとブロンズのメダル(1986年以前はヘンリー・ムーアによる彫像)が授与される。
RIBAゴールドメダル(王立英国建築家協会)やAIAゴールドメダル(アメリカ建築家協会)に比べて歴史は浅いが、建築界のノーベル賞に例えられる程の権威を認められている[1]。Wikipedeaより
坂さんの作品で広く知られているのは、ニュージーランドのthe Cardboard Cathedralとか↓
the Cardboard Cathedral |
フランスのthe Centre Pompidou-Metzなど。紙(!)や段ボール(!!)を使った建築などで有名です。
Centre Pompidou-Metz by Shigeru Ban |
私のような別に詳しくもない人がそのお名前を知ったのは、東日本大震災の後になります。女川市に運搬用コンテナを使った仮設住宅のプロジェクトを実現されたというニュースで知りました。このような被災地を建築で支援する活動は、94年ごろから続けていらっしゃるそうです。
仮説住宅の全景 |
Prototype Unit |
狭くても地震対策しっかり |
辛い状況にあればあるほど、パーソナルスペースを維持できる、清潔で美しい空間というのは、心の助けになっただろうなと推察します。本当に素晴らしい仕事をされる方だと、尊敬しちゃいます。
The Huffington Post にたくさんの画像が掲載されているので、ご興味ある方はぜひご覧になってみてください。
坂さんは、「建築というのは社会に対して何も貢献していない。特権階級のためにしか貢献していないということを残念に思いました。自然災害などで家を失った人に対して仮説住宅などをつくることを手助けするのが良いのではないかと思った」といいます。
「紙のものでも人々が愛してくれれば恒久的なものになる コンクリートでつぶされてしまえば恒久的なものにはならない」。これからの建築が、そして世の中がすすむべき一つの方向を見せていただいたような気がします。
CNNの記事によれば、同賞を主宰するハイアット財団のトム・プリツカー会長は坂さんについて、「20年以上にわたり、自然災害によって引き起こされた過酷な状況に対して創造性と質の高いデザインで応えてきた」と評価した、とのこと。授賞式はアムステルダムのRijksmuseumで、6月13日に行われます。