Europe RCD "Frog Toothache" |
ということを思い出したのは、飲み過ぎた日の翌日。アルコールを飲むと食いしばりが激しくなるようで、顎が痛い。それで思い出しました。去年、顎関節症で苦しんだんだった。
「顎関節症だろうか・・・?」というエントリーでは、顎が痛くて口が開かないと書いてありますが、その後、それどころではない痛みに襲われた私。りんごを食べると歯がしみるどころか、りんごに噛み付くこともできなくなっていたので、「ああ、もうヤバいかも」と思っていたらある夜とんでもない痛みに襲われて眠れなくなりました。
痛い。
痛いよ・・・。
ただでさえ寝付きが悪いというのに、顎だか歯の痛みまで加わると目が冴えてくるようにすら感じられ、もはや痛み止めなどが効く余地もない有様。仕方がないので「顎関節症 痛み 緩和」などのキーワードで検索しまくって、同じ悩みを抱える人やお医者さんのコメントを読んで心を慰めていました。とにかく、今のこの痛みをどうにか緩和させたい!明日になったら歯医者さんに、絶対に絶対に行くから・・・と泣いていたときに発見したのがこの情報。
「上下の歯を離しとけ」
もう少し詳しく説明するために、以下に2010年8月20日 読売新聞に掲載された記事の抜粋を示しておきましょう。
木野准教授によると、本来、上下の歯が接触するのは、食事や会話の間くらいで、1日に合計20分にも満たないが、顎関節症患者の約8割に上下の歯を付け続ける癖が見られる。歯を軽く触れ合わせるだけでも、あごの筋肉が緊張するため、長時間続くと負担になる。
要するに、上下の歯を離しておけば良いということらしい。は?それだけ?それだけなの?そんなわけないよね、こんなに痛いのに。しかも私、子供のころから口を開けっ放しにするのはだらしないとか言われて育ってるんですけど、とか思いましたが・・・。
びっくりしたまま寝ましたその夜は。
翌日、起きたらすぐに家の裏の歯科医に電話をかけまくって(そんなに早い時間から歯科医は営業していないが、めげずに猛烈コール)、なんとかその日の夕方に予約をとって診療していただきました。
我が家の裏手の歯医者さんには、独立系ながら機材がイロイロと揃っているうえ、院長さんが勉強熱心な方のようであれやこれやと様々な方面から診察をしていただきました。問診からはじまり、レントゲン撮影、顔と全身の写真撮影(「ほら、曲がっているでしょう」と言われる罰ゲーム的な撮影)、口がどの程度開くかの確認、その他普通の歯科診療(Eバツとか、そういう謎の言葉)やらいろいろと。結果、顎関節症の治療をしましょうということになりました。
顎関節症というのは「〔顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節(雑)音、開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする慢性疾患群の総括的診断名であり、その病態には咀嚼筋障害、関節包・靱帯障害、関節円盤障害、変形性関節症などが含まれている〕(日本顎関節学会「顎関節症の定義」)」とのこと。「あなたは顎関節症です。ついてはコレコレこういう治療をしていきましょう」と宣言された訳ではありません。ただ、私と治療の話をするにあたって「顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節(雑)音、開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする慢性疾患群のどれかであるアナタの症状に対応するためには」という話をするわけにはいかないので、顎関節症というわかりやすい言葉を使っていたようです。風邪と同じか。
原因は、「現在、ハッキリとした原因はわかっていないが、頬杖をついたり、柔らかいものしか食べないという、生活習慣が原因の一つなど様々なことが言われている。診断は医師によりまちまちであるが、原因となる状態を惹起し、症状が出現する場合もあるなど、複合的な要因によって発症することが多いとされ、異常な開閉口運動や、ブラキシズムなどの顎に加わる異常外力、補綴物異常など多様な原因による咬合異常や筋緊張に起因するといわれている。大きく開口するあくび、笑いといった常日頃の何気ない動作や、歌唱、寝違え、頬杖など生活習慣や、仕事の変化と肉体的心理的ストレスの相乗作用によって起こるとされる(Wikipedia)」というような説明をされた歯科医の先生は、
「ま、そういうわけで、いろいろ原因があるんだけど、その大元を断たなければ治らないんだよね〜。ストレスとかなくさないとね〜」とか、とてもおおらか。
いや、ストレス耐性高めないと治らないとか、そんな悠長なことを言っている場合じゃないんですけど、と思いつつ、歯医者さんが怖い私は「はい、はい、そうですね、はい」と言っているうちにマウスピースをつくることになっていました。
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(次回へつづく)