2014-03-12

”No More Woof” 〜 犬の考えを人間の言葉にする翻訳機


"No More Woof"という発明品です。「もうワンはいらない」といったところでしょうか。ワンコの考え(脳波)をコンピューター技術で人間の言葉に変換し、スピーカーから「ワンコの声」が聞こえてくるという機械です(まだまだ研究途中ですよ〜)

ワンコの頭にガジェットをつけます。ライチの場合は、ここが最もハードルの高いところかも。

http://www.nomorewoof.com/

声は8パターンから選択できるようです。

EEG-sensoring(脳波計測)、マイクロコンピュータおよびBCIソフトウェアの最新研究をもとにつくられているそう。特定の、「疲れた」と感じたときの脳の電気シグナルを解析した結果はこんなカンジ↓。

そのくらいは脳波関係なくわかりそう

「疲れた」「あのひと、誰?気になる〜」「うれしー」などは、すごく簡単に脳パターンをとらえられるそうです。そのくらいも脳波関係なくわかりそうだが。

犬の脳波は人間のほどには複雑ではなので、怒る、興味をもつ、疲れたなどは比較的簡単に区別しやすいそうです。実際には、犬の考えというより"mental states(心の状態)"を翻訳しているようではありますが、それでも大変興味深い研究ではあります。


http://www.nomorewoof.com/
脳波を計ってそれを人間の言葉にする、という考えは魅力的ですが、かなり無理がありますよね。同じコンテクストの中で生きているわけではない犬の心を、人間側の言語体系に取り込んで表現しようというのですから、表しきれないところも少なくはないでしょう。人間同士でもノンバーバルコミュニケーションの重要性が取りざたされるくらいですから、厳しいよな〜。

とはいえ。
犬の脳波についての研究は、人間の脳ほどにはすすんでいなかったといいますから、それが進むのは素晴らしいことだと思います。こうした研究の結果を人間の言葉にしてしゃべらせる、という発想も、マーケティング的には素晴らしい。論文を出されてお金ください、といわれるより分かりやすいですから。

すでにクラウドファンディング(indiegogo)を通じて資金集めには成功しているようです。さらにがんばって、良い研究を発表してほしいものです。

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